エットレ・スコーラとは?
えっとれすこーら
エットレ・スコーラは、イタリアを代表する映画監督で、社会的テーマを温かいユーモアと鋭い視点で描いた作品で知られます。
エットレ・スコーラ(Ettore Scola、1931〜2016年)は、イタリアのナポリ生まれの映画監督・脚本家です。ローマで法律を学びながら風刺雑誌の漫画家としてキャリアを始め、後に脚本家へと転身しました。
監督デビュー後は、イタリア社会の矛盾や人間の弱さを、コメディとドラマを融合させた独自のスタイルで描き続けました。代表作には、1977年のカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した「醜い、汚い、悪い」(1976年)、フランス革命前夜を舞台にした「テラス」(1980年)、そして第二次世界大戦中のローマを描いた「特別な一日」(1977年)などがあります。
「特別な一日」では、ムッソリーニ時代の閉塞した社会の中で生きる二人の孤独な魂を丁寧に描き、マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンという二大スターの演技を引き出しました。スコーラの作品は以下の特徴を持ちます。
- 社会的弱者や庶民への深い共感
- 政治・歴史を個人の物語として描く手法
- コメディとシリアスドラマの絶妙な融合
- ネオリアリズムの伝統を継承しつつ現代的に昇華
フェデリコ・フェリーニやベルナルド・ベルトルッチと並ぶイタリア映画の巨匠として、世界の映画史に確固たる地位を築きました。
使い方・例文
映画史の授業やイタリア映画特集で「特別な一日」や「テラス」を語る際に、エットレ・スコーラの名前が必ず登場します。
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