エコターとは?
えこたー
エコターとは、南アジアに伝わる一弦の伝統的な撥弦楽器で、巡礼者や民俗音楽家が歌いながら伴奏に使うシンプルな楽器です。
エコター(Ektara、またはEktaraとも表記)は、インド・バングラデシュ・パキスタンなどの南アジア地域に伝わる一弦楽器です。「エク」はヒンディー語で「ひとつ」を意味し、その名のとおり弦が一本であることが最大の特徴です。
構造はきわめてシンプルで、竹の棒に乾燥させたひょうたんや金属缶を共鳴箱として取り付け、一本の弦を張った形をしています。演奏する際は共鳴箱を手で挟み、弦を親指や人差し指で弾きます。挟む力を変えることで音程を微妙に変化させることができ、ドローン(持続低音)として歌の伴奏に使われます。
エコターは特にバウル(ベンガルの吟遊詩人)やサドゥー(ヒンドゥー教の修行者)、民俗の語り部たちと深く結びついた楽器です。巡礼の途中や寺院の前で歌いながら演奏する光景は、南アジアの宗教・民族文化を象徴する場面のひとつとなっています。
近年は民族音楽の保存活動やワールドミュージックの文脈でも注目され、その素朴でありながら独特の音色が世界中の聴衆に届いています。
使い方・例文
インドのバウル歌手が路上や祭礼でエコターを手に持ちながら詩を歌う姿は、ベンガル地方の文化を代表するイメージとして広く知られています。
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