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エクフラシスとは?

えくふらしす

エクフラシスとは、絵画・彫刻・建築などの視覚芸術作品を言葉で詳細に描写・表現する文学的・修辞的技法のことです。

エクフラシス(ekphrasis)は、ギリシア語の「ekphrazein(完全に表現する・説明しきる)」に由来する言葉で、視覚芸術作品を言語によって生き生きと再現・描写する文学技法を指します。古代ギリシア・ローマの修辞学で発展し、現在も文学・批評の重要な概念として受け継がれています。

エクフラシスの最も古典的な例として挙げられるのが、ホメロスの叙事詩『イリアス』に登場するアキレウスの盾の描写です。この場面では、鍛冶の神ヘパイストスが作った盾に刻まれた都市・戦争・農作業・祭りなどの情景が数百行にわたって言語で描かれています。

エクフラシスには大きく二つの方向性があります。

  • 実在する作品の描写 — 実際に存在する絵画や彫刻をテキストで表現する(美術批評にも通じる)
  • 想像上の作品の描写 — 架空の作品をテキスト内で作り上げる(ホメロスの例がこれに該当)

近代・現代文学においても、ジョン・キーツの詩「ギリシアの壷のオード」やW・H・オーデンの「美術館」など、エクフラシスを活用した有名作品が多く存在します。この技法は、言語芸術と視覚芸術の間の対話・緊張・補完関係を探る文学研究においても重要なテーマとなっています。

使い方・例文

「美術館を題材にした詩でエクフラシスの手法が使われている」「論文でエクフラシスの概念を用いて絵画と詩の関係を分析する」のように使います。

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