ウラン235とは?
うらんにひゃくさんじゅうご
ウランの同位体のひとつで、核分裂連鎖反応を起こすことができる原子力発電や核兵器の燃料となる物質です。
ウラン235(U-235)は、原子番号92のウランの同位体のひとつで、質量数が235のものを指します。天然ウランに含まれるウランの約0.72%を占め、残りの大部分はウラン238です。
ウラン235の最大の特徴は、低速の中性子(熱中性子)を吸収して核分裂を起こしやすい性質(核分裂性)を持つことです。核分裂の際には莫大なエネルギーが放出されるとともに、2〜3個の新たな中性子が生まれます。これらの中性子が次々と周囲のウラン235に吸収されて核分裂を引き起こす「連鎖反応」が持続することで、大量のエネルギーを取り出せます。
主な用途は以下の通りです。
- 原子力発電:天然ウランをウラン235が3〜5%程度になるよう濃縮(低濃縮ウラン)し、燃料として使用
- 核兵器:ウラン235を90%以上に高濃縮(高濃縮ウラン)したものが原爆の材料となる
- 研究用原子炉:一部では高濃縮ウランが研究目的で使用される
ウラン235の半減期は約7億400万年と非常に長く、地球誕生時からの放射性崩壊により現在の天然存在比まで減少したと考えられています。核不拡散の観点から濃縮ウランの管理は国際機関によって厳しく監視されています。
使い方・例文
原子力発電所の燃料棒の中に含まれているほか、「ウラン濃縮」というニュースが流れる際には、このウラン235の含有率を高める処理のことを指しています。
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