ウラジーミル・ナボコフとは?
うらじーみるなぼこふ
ウラジーミル・ナボコフはロシア出身のアメリカの小説家・詩人で、「ロリータ」など精緻な文体と多層的な物語構造で知られる20世紀を代表する作家です。
ウラジーミル・ヴラジーミロヴィチ・ナボコフ(Vladimir Vladimirovich Nabokov、1899〜1977年)はロシアのサンクトペテルブルクの貴族家庭に生まれ、ロシア革命後に西欧へ亡命し、後にアメリカへ渡ってコーネル大学などで教鞭を執った小説家・詩人・昆虫学者です。
ナボコフはロシア語と英語の両言語で作品を書き、特に英語小説においても卓越した文体を誇りました。代表作「ロリータ(Lolita)」(1955年)は中年男性が少女に異常な執着を持つという衝撃的な内容でありながら、語り手による自己正当化・文学的修辞・アリュージョンが重層的に絡み合う精緻な小説として高く評価されています。発表当初は倫理的議論を呼びましたが、現在では20世紀文学の傑作の一つとして広く認められています。
他の主要作品には以下があります。
- 「賜物(The Gift)」(1937年)— ロシア語最後の長編、移民文学の傑作
- 「青白い炎(Pale Fire)」(1962年)— 詩と注釈という奇妙な形式の実験小説
- 「アーダ(Ada or Ardor)」(1969年)— 並行世界を舞台にした壮大な家族小説
また蝶類研究の専門家としても知られ、昆虫学者として複数の新種を発見・命名しています。ナボコフの作品は言語・記憶・亡命・芸術への偏愛というテーマを繰り返し扱い、ポストモダン文学にも深い影響を与えました。
使い方・例文
20世紀文学や英語圏の現代小説を論じる場面で、「ナボコフの『ロリータ』は問題的な内容でありながら、その精緻な文体と語りの構造によって文学的名作として評価されている」と取り上げられます。
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