ウェーバーの法則とは?
うぇーばーのほうそく
「法則」の用語まとめを見るウェーバーの法則とは、刺激の変化を感じ取れる最小量はもとの刺激の強さに比例するという、感覚心理学・生理学の基本法則です。
ウェーバーの法則(Weber's Law)とは、19世紀ドイツの生理学者エルンスト・ハインリヒ・ウェーバーが発見した、感覚の弁別に関する経験則です。のちにグスタフ・フェヒナーがこれを数式化し、心理物理学(精神物理学)の基礎を築きました。
法則の内容は次のとおりです。ある刺激(重さ・音の大きさ・明るさなど)が変化したことを感じ取れる最小の差(弁別閾)は、もとの刺激の強さに対して一定の比率になる、というものです。この比率を「ウェーバー比」(ウェーバー定数)と呼びます。
たとえば体重計の分野では、100グラムの重りを持っているとき2グラムの差が検知できるなら、ウェーバー比は1/50です。1キログラムを持っているときは同じ比率で、20グラムの差が弁別閾になります。具体的な適用例としては次のものがあります。
- 音響工学:スピーカーの音量を増やすとき、大音量では大きく上げないと「音が大きくなった」と感じにくい。
- 照明設計:明るい部屋では照明を大幅に増やさないと変化を感じない。
- 価格心理:高額商品の値下げは、低額商品と同じ金額でも「お得感」が薄く感じられる。
ウェーバーの法則はすべての感覚に均等に適用されるわけではなく、極端に強い・弱い刺激の領域では成立しにくいことも知られていますが、感覚の相対性を示す基本原理として医学・工学・マーケティングなど広範な分野で参照されています。
使い方・例文
スーパーで1000円の商品が10円引きになっても気づきにくいが、100円の商品が10円引きになるとお得に感じやすいのは、ウェーバーの法則で説明できる感覚の相対性です。
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