ウィチ族とは?
うぃちぞく
ウィチ族とは、南米アルゼンチン北部のグランチャコ地方に暮らす先住民族で、自然と共生する独自の言語・信仰を持つ人々です。
ウィチ族(Wichí)は、南米アルゼンチンのサルタ州・フォルモサ州・チャコ州の一部、およびボリビア南東部のグランチャコと呼ばれる低湿地・乾燥林地帯に居住する先住民族です。かつては「マタコ(Mataco)」とも呼ばれていましたが、現在は自称であるウィチの名称が使われます。
ウィチ語はマタコ・マカ語族に属する独立した言語で、スペイン語とは系統がまったく異なります。文字を持たない口頭伝承の文化を長く維持してきましたが、近年は言語の記録・教育活動が進んでいます。
伝統的な生業は以下のような活動を組み合わせたものです。
- 採集(野生果実・根菜・ハチミツなど)
- 漁労(パラナ川水系での魚獲り)
- 狩猟(ペッカリー・アルマジロ・鳥類など)
- 一部地域での小規模農業(かぼちゃ・トウモロコシ)
精霊信仰を中心とするアニミズム的世界観を持ち、シャーマン(アラウェドニ)が病の治癒や自然との仲介を担います。20世紀以降はキリスト教(主に英国国教会系)の布教が進みましたが、伝統信仰との混合も見られます。現在は土地権利・生態系破壊・社会的差別という課題に直面しており、権利保護を求める運動が続いています。
使い方・例文
ウィチ族の女性が植物繊維(カローバヤシ)で編む網袋やバスケットは、精巧な手工芸品として国内外で評価されています。
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