イールドカーブ・コントロールとは?
いーるどかーぶこんとろーる
イールドカーブ・コントロールとは、中央銀行が短期金利だけでなく長期金利も目標水準に誘導する金融政策の手法です。
イールドカーブ・コントロール(YCC:Yield Curve Control)とは、中央銀行が短期政策金利のみならず、長期国債の金利(利回り)にも目標を設定し、市場操作によってその水準を維持しようとする金融政策の枠組みです。
通常の金融政策では、中央銀行は短期の政策金利だけを操作します。しかしYCCでは、たとえば「10年国債金利を概ねゼロ%程度に誘導する」という長期金利目標も設けます。目標から外れそうになると、中央銀行が国債を無制限に買い入れるなどして金利を強制的に引き戻します。
YCCの主な効果・論点は以下のとおりです。
- 長期金利を低位に安定させることで、企業の設備投資や住宅ローン需要を促進できる
- 市場参加者の金利見通しを安定させ、金融環境を緩和的に保てる
- 一方で、国債の大量購入が副作用として市場機能の低下を招くとも指摘される
- 物価上昇局面では目標水準の引き上げ・廃止に迫られる可能性がある
日本銀行は2016年9月に世界で初めてYCCを導入し、異次元緩和の柱として長期間運用してきました。その後、物価上昇を受けて政策を段階的に修正し、2024年に事実上廃止しました。政策の持続性や市場への影響について世界的に注目された経験となっています。
使い方・例文
日本銀行がYCC政策のもと10年国債の利回り上限を引き上げると発表すると、その日の国内外の債券・株式・為替市場が大きく動揺しました。
この用語をシェア
最終更新: