イーライ・ホイットニーとは?
いーらいほいっとにー
イーライ・ホイットニーとは、綿繰り機(コットン・ジン)の発明と互換性部品の量産システムの先駆的な導入で知られるアメリカの発明家・実業家です。
イーライ・ホイットニー(Eli Whitney、1765〜1825年)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州出身の発明家・製造業者です。2つの大きな業績によって産業史に名を刻んでいます。
第一の業績は1793年に発明した綿繰り機(コットン・ジン)です。綿花から種子を取り除く作業は当時きわめて手間のかかるものでしたが、ホイットニーの機械はこの作業を劇的に効率化しました。南部の綿花生産量は急増し、アメリカ経済における綿花産業の拡大に直結した一方、奴隷制度による労働力需要をかえって増大させたという歴史的な影響も指摘されています。なお、特許をめぐる訴訟が相次ぎ、ホイットニー自身は発明から大きな利益を得られませんでした。
第二の業績は互換性部品(インターチェンジャブル・パーツ)による銃器の量産への挑戦です。1798年にアメリカ政府から銃器製造の契約を取り付けたホイットニーは、各部品を規格化して職人ではなく機械で大量生産し、どの銃の部品も交換可能にするシステムを試みました。これは後の大量生産・工場制工業の基本思想を先取りするものであり、アメリカ式製造方式(American System of Manufacturing)の萌芽として評価されています。
ホイットニーの2つの功績は、農業と製造業の両面からアメリカの産業革命を加速させた点で今日も高く評価されています。
使い方・例文
「イーライ・ホイットニーの綿繰り機は、南部農業を一変させた一方で奴隷制を根づかせる一因にもなったとして複雑な評価を受けている」という文脈で登場します。
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