本文へスキップ

インシトゥ保存とは?

いんしちゅほぞん

インシトゥ保存とは、遺跡・文化財・生物などをその発見・生育場所から移動させず、現地のままの状態で保護・保全する手法です。

インシトゥ保存(in-situ preservation、現地保存)とは、文化遺産・考古遺跡・生物種などを発見された場所や本来の生育・生息場所から持ち出さず、現地そのままの環境の中で保護・保全する考え方および手法です。ラテン語の「in situ(その場所に)」に由来します。

文化財・考古学の分野では、遺跡の発掘調査後に出土遺構をそのまま地中に埋め戻して保護したり、建築物を移築せずに現地で保存・整備したりする取り組みがこれに当たります。遺構と周辺環境との関係性や本来の文脈(コンテクスト)が失われないことが最大の利点です。

生物多様性の分野では、野生生物をその生息地・生態系ごと保全することを指し、国立公園や自然保護区の設定がその代表例です。これに対し、動物園や植物園・種子バンクなどの施設外での保全は「エクスシトゥ保存」(ex-situ保存)と呼ばれ、対比的に用いられます。

インシトゥ保存の主な利点と課題は以下のとおりです。

  • 文脈・環境情報の保持という利点
  • 開発・災害・盗難など外部リスクへの脆弱性という課題
  • 長期にわたる継続的な管理が必要という課題

使い方・例文

道路建設で発見された古代の遺構を移設せず、遺跡の上に建物を建てて現地保存・公開する「埋蔵文化財展示施設」がインシトゥ保存の典型例として挙げられます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語