イワンとは?
いわん
イワンとは、イスラーム建築に見られる大きなアーチ型の開口部を持つホール状の空間で、モスクや宮殿の正面玄関などに用いられる建築要素です。
イワン(Iwan、またはEiwan)とは、イスラーム建築を特徴づける建築形式のひとつで、三方を壁に囲まれ、正面が大きなアーチ状の開口部(ピシュタク)に開かれた矩形ホールのことを指します。ペルシア建築が起源とされており、アラブ・イスラーム圏に広く普及しました。
イワンの構造的な特徴は、正面の尖頭アーチ(ポインテッドアーチ)や馬蹄形アーチによる大開口部と、奥行きのある奥行き空間にあります。内壁はタイルや彫刻・書道で装飾されることが多く、視覚的なモニュメント性を持ちます。
代表的な使用例としては以下があります。
- モスクの礼拝堂への入り口
- マドラサ(イスラーム学院)の中庭を囲む壁面に設けられた空間
- キャラバンサライ(隊商宿)の宿泊・商取引空間
- イランの「4イワン形式」:中庭の四方にイワンを配した平面構成
イスファハンのイマーム広場やタブリーズのアリーカプー宮殿など、ユネスコ世界遺産にも登録されたペルシア建築の名作において、イワンは中心的な意匠要素として機能しています。現代の建築史・美術史研究においても、イスラーム建築を理解するうえで欠かせない概念とされています。
使い方・例文
「中庭に面した四方のイワンが光を取り込み、礼拝者を内部へと導く」というように、モスクや学院の建築解説でよく登場する言葉です。
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