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イオン液体とは?

いおんえきたい

イオン液体とは、常温で液体の状態を保つ塩(イオン化合物)のことで、揮発しにくく幅広い用途が期待される新素材です。

イオン液体とは、陽イオン(カチオン)と陰イオン(アニオン)だけで構成されているにもかかわらず、室温付近で液体として存在する塩化合物の総称です。通常の塩(塩化ナトリウムなど)は800℃近い高温でなければ溶融しませんが、イオン液体は分子設計の工夫によって常温でも流動性を持ちます。

その主な特徴は以下の通りです。

  • 不揮発性:蒸気圧がほぼゼロのため、大気中で揮発せず引火しにくいです。
  • 広い電位窓:電気化学的に安定な電位範囲が広く、電池や電解質として有利です。
  • 高イオン伝導性:液体中にイオンが高密度で存在するため、電気を通しやすい性質があります。
  • 設計自在性:陽イオンと陰イオンの組み合わせを変えることで、粘度・溶解性・安定性などを幅広く調整できます。

代表的な陽イオンにはイミダゾリウム系・アンモニウム系・ピリジニウム系などがあります。応用分野としては、リチウムイオン電池の電解質、溶媒を使わないグリーンケミストリー反応場、潤滑剤、CO2回収材料、半導体製造プロセスなどが挙げられます。環境負荷の低い「グリーンソルベント」としても注目されており、有機溶媒の代替として研究が活発に進んでいます。

使い方・例文

リチウム電池の不燃性電解質や、CO2を選択的に吸収する分離材料として工業応用が研究されています。また、金属の電気めっきや有機合成反応の溶媒としても実験室レベルで利用されています。

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