アーチダムとは?
あーちだむ
アーチダムは、水圧をアーチ形の曲面構造で両岸の岩盤に伝えることで少ないコンクリート量で高い強度を実現したダムの形式です。
アーチダムとは、堤体(ていたい)を平面視でアーチ(弧)状に設計し、貯水の水圧をアーチの両端にある岩盤(両岸の地山)に伝えることで荷重を支えるダムの形式です。
重力式ダムが堤体自体の重さで水圧に対抗するのに対し、アーチダムはアーチ構造の力学的な優位性を活かすため、コンクリートの使用量を大幅に削減できます。その結果、細くてスリムな堤体でありながら高い水圧に耐えることができます。
アーチダムの主な特徴は以下のとおりです。
- 両岸の岩盤が強固であることが絶対条件で、地質調査が特に重要となる
- 谷幅が狭く両岸が切り立った峡谷地形に最も適している
- コンクリート量が重力式ダムの3分の1程度に抑えられる場合もある
- 高さに比べて薄い堤体が特徴的で、独特の美しい曲線美を持つ
日本の代表的なアーチダムには、黒部川第四ダム(いわゆる「黒四ダム」)があります。これは奥深い北アルプスの峡谷に建設された高さ186mのダムで、その建設の苦難は映画・書籍でも知られています。世界では中国のアーチダムが最大規模を誇ります。発電・治水・利水の多目的に活用され、特に急峻な山岳地帯での大規模水力発電に有利な形式です。
使い方・例文
黒部ダムの見学ツアーでは、美しいアーチ形の堤体と豪快な放流が観光の見どころとして人気を集めています。
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