洪水吐とは?
こうずいばき
洪水吐とは、ダムや貯水池が満水になったとき、余分な水を安全に放流するための設備のことです。
洪水吐(こうずいばき)は、ダムや堰・ため池などの貯水施設において、貯留水が設計水位(満水位)を超えないよう余剰水を安全に下流へ排出する越流・放流設備の総称です。スピルウェイとも呼ばれます。
その役割は非常に重要で、大雨や融雪により流入量が増大したとき、洪水吐が機能しなければダム本体が越流・破壊されるリスクが生じます。設計上、洪水吐はダム構造物のなかで最も安全性が求められる部位の一つです。
洪水吐の主な種類には次のものがあります。
- 自由越流型:水位が一定の高さを超えると自動的に流れ出す最もシンプルな形式
- ゲート式:開閉ゲートで放流量を手動・自動で調節できる形式
- 朝顔型(ドラム式):円筒状の取水口から竪坑を通じて放流する形式(穴あきダムとも)
- 側水路式:越流した水を脇の水路で受け止めて流す形式
放流された水は減勢工(エネルギー減衰設備)によって流速を落とし、下流の河川や地盤への侵食を防ぎます。洪水吐はダムの安全管理において中心的な設備であり、定期的な点検と維持管理が法令で義務付けられています。
使い方・例文
「大雨で貯水量が急増したため、洪水吐のゲートを開いて余水を放流した。」のように、ダムの安全管理や大規模降雨時の報道でよく使われる語です。
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