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アントニオ・サリエリとは?

あんとにお・さりえり

アントニオ・サリエリとは、18世紀後半のウィーン宮廷で活躍したイタリア出身の作曲家で、モーツァルトの宿敵として語られることでも有名です。

アントニオ・サリエリ(Antonio Salieri、1750〜1825)は、イタリアのレニャーゴ生まれの作曲家指揮者音楽教師です。若くしてウィーンに渡り、宮廷作曲グルックの後継者として頭角を現し、ハプスブルク家の宮廷楽長を長年にわたって務めました。

サリエリはオペラを中心に多くの作品を残し、当時のウィーン音楽界で確固たる地位を占めていました。彼の教え子にはベートーヴェン、シューベルト、リストなど後世を代表する作曲家が名を連ねており、音楽教育者としての功績は非常に大きいと評価されています。

しかしながら、後世においてサリエリはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを嫉妬から毒殺したという俗説と結びつけて語られることが多くなりました。この説はモーツァルト没後まもなく流れ始めた噂に端を発し、19世紀の戯曲や映画(1984年のアカデミー賞作品「アマデウス」)によって広く知られるようになりました。ただし、この毒殺説は史実として証明されておらず、現在の音楽史研究ではほぼ否定されています。

実際には二人の関係は複雑な競争と相互尊重を含むものであり、サリエリは優秀な音楽家として生涯を全うしました。近年は再評価が進み、彼のオペラが演奏会や録音で取り上げられる機会も増えています。

使い方・例文

映画「アマデウス」を話題にするとき、または音楽の嫉妬や才能の残酷さをテーマにした議論の中でサリエリの名前がよく使われます。「サリエリ的な立場」という言い回しで、天才の傍らで苦悩する秀才を指す比喩表現としても用いられます。

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