アロパシーとは?
あろぱしー
アロパシーとは、植物が根や葉から化学物質を放出して周囲の植物の成長を抑制したり促進したりする現象のことです。
アロパシー(Allelopathy)とは、植物が体内で合成した化学物質(アレロケミカル)を根・葉・茎・種子などから環境中に放出し、周囲の他の植物や微生物の生育に影響を与える現象です。日本語では「他感作用」とも呼ばれます。
放出される物質はフェノール酸・テルペン・アルカロイドなど多種多様で、土壌や水を介して周辺植物に届きます。これらは発芽を妨げたり根の伸長を阻害したりするケースが多く、競合種を排除する生存戦略として機能します。一方で成長を促進する正のアロパシーも確認されており、植物間の関係は抑制だけではありません。
身近な例としてはクルミの木が挙げられます。クルミの根や葉はジュグロンという物質を放出し、近くに植えたトマトやリンゴの生育を阻害することが知られています。また、セイタカアワダチソウは根からポリアセチレン系の物質を放出してススキなどの在来植物を駆逐し、帰化植物として問題視された事例もあります。
農業分野ではアロパシーを利用した雑草抑制(アレロパシー農法)が研究されており、除草剤の代替手段として注目されています。特定の作物を植えることで雑草の発芽を自然に抑える「カバークロップ」の設計などにも応用されています。生態学的にも群集構造を決定する重要な要因として、研究が進む分野です。
使い方・例文
クルミの木の近くにトマトを植えると、根から分泌されるジュグロンの影響でトマトが枯れてしまうことがある、といった場面で「アロパシー」という語が登場します。
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