アレン則とは?
あれんそく
アレン則とは、恒温動物において寒冷地に生息する個体ほど体の末端部位(耳・脚・尾など)が小さくなる傾向があるという生態学の法則です。
アレン則(Allen's rule)とは、1877年にアメリカの動物学者ジョエル・アサフ・アレン(Joel Asaph Allen)が提唱した生態地理学の法則です。恒温動物(哺乳類・鳥類)において、寒冷な環境に生息する種や個体群ほど、耳・脚・尾・嘴などの体の突出部位が相対的に小さく短くなる傾向があることを示しています。
この法則の背景にあるのは熱放散のメカニズムです。体の末端部は表面積が大きく血管が多いため、外気への熱の放散が起きやすい部位です。寒冷地では体温の維持が生存に直結するため、末端を小さくすることで放熱を抑え、体温を効率よく保持できます。逆に熱帯の動物は末端を大きくすることで余剰な熱を逃がしやすくしています。
代表的な例として以下が挙げられます。
- 北極圏のホッキョクギツネは耳が非常に小さく丸い
- 砂漠に生息するフェネックギツネは耳が非常に大きい
- 寒冷地のウサギは耳が短く、熱帯のウサギは耳が長い
アレン則はベルクマンの法則(寒冷地の個体ほど体が大きい)とあわせて体温調節の進化的適応を説明する法則として知られており、生態地理学・進化生物学の教科書で広く取り上げられます。
使い方・例文
動物の生態を学ぶ授業で「ホッキョクギツネとフェネックギツネの耳の大きさを比較する」という場面で、アレン則として解説されます。
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