アレゴリーとは?
あれごりー
アレゴリーとは、抽象的な概念や道徳的教訓を具体的な人物・出来事・物語に置き換えて表現する修辞技法です。
アレゴリー(allegory、寓意・寓話)とは、抽象的な思想・概念・道徳的命題を、具体的な登場人物や行動、あるいは物語全体として表現する修辞的・芸術的手法です。ギリシャ語の「allos(他の)」と「agoreuein(公に語る)」に由来し、「別の意味で語る」ことを本質とします。
メタファー(隠喩)との違いとして、メタファーが一語・一表現レベルで働くのに対し、アレゴリーは作品全体あるいは長い物語の展開を通じて二重の意味構造を持ちます。すなわち、表面上の物語(文字通りの意味)と、その背後にある抽象的なメッセージ(比喩的意味)が重なり合います。
代表的な例には以下があります。
- プラトンの「洞窟の比喩」:囚人が影を実在と誤認する物語で、知識と無知の関係を表す
- ダンテ『神曲』:地獄・煉獄・天国の旅を通じた魂の救済の寓意
- ジョン・バニヤン『天路歴程』:キリスト教信仰の旅を物語化した宗教的アレゴリー
- ジョージ・オーウェル『動物農場』:ソ連の全体主義を動物の農場で描いた政治的アレゴリー
アレゴリーは宗教・政治・哲学などの分野で検閲を回避しながらメッセージを伝える手段としても機能し、絵画・彫刻・映画など視覚芸術にも広く用いられます。
使い方・例文
ジョージ・オーウェルの『動物農場』では、農場の動物たちが独裁者に支配される様子が描かれていますが、これはソ連のスターリン主義体制を批判するアレゴリーとして読まれます。
この用語をシェア
最終更新: