アルベルティ・バスとは?
あるべるてぃばす
アルベルティ・バスとは、ピアノ演奏において左手が分散和音を上下交互に奏でる伴奏パターンのことです。
アルベルティ・バス(Alberti bass)は、鍵盤楽器の演奏技法のひとつで、左手が和音の構成音を「低音→高音→中音→高音」という順番で繰り返し奏でる伴奏パターンです。イタリアの作曲家ドメニコ・アルベルティ(1710年頃〜1740年頃)がこの技法を多用したことからその名が付きました。
この伴奏型の特徴は、単純なリズムを保ちながら和声を途切れなく響かせられる点にあります。左手が分散和音を刻むことで右手のメロディーを際立たせる効果があり、聴き手に流れるような安定感を与えます。
アルベルティ・バスは古典派時代(18世紀後半)に特に広く用いられ、ハイドン・モーツァルト・初期のベートーヴェンらのピアノソナタに多数の例を見ることができます。その後、ロマン派以降は単調とも批判されるようになりましたが、音楽教育の場では今もピアノの基礎的な伴奏型として学ばれています。
アルベルティ・バスが果たす役割をまとめると、次のようになります。
- 和声を持続的に補強する
- 右手の旋律を引き立てる
- 一定のリズム感と推進力を生み出す
- 古典派音楽の様式的特徴を形成する
使い方・例文
モーツァルトのピアノソナタ第16番ハ長調(K.545)の第1楽章冒頭では、左手がアルベルティ・バスを刻みながら右手が親しみやすい旋律を奏でています。
この用語をシェア
最終更新: