アリアン5とは?
ありあんご
アリアン5とは、欧州の宇宙機関が開発した大型ロケットで、商業衛星打ち上げ市場で長年主力として活躍しました。
アリアン5(Ariane 5)は、欧州宇宙機関(ESA)とフランスの宇宙機関CNESが主導し、アリアンスペース社が運用した大型使い捨てロケットです。1990年代から2023年の最終打ち上げまで、約30年にわたり世界の商業衛星打ち上げ市場において中心的な役割を果たしました。
アリアン5の開発は1980年代後半に始まり、1996年に初飛行を実施しました。初飛行は制御プログラムのバグによって失敗しましたが、その後改良が重ねられ、高い信頼性を持つロケットへと成熟しました。打ち上げはフランス領ギアナのクール宇宙センターから行われます。
主な技術的特徴は以下の通りです。
- 構成:コアステージ(液体水素・液体酸素)+2本の固体ロケットブースター
- 打ち上げ能力:静止トランスファー軌道(GTO)に約10トンのペイロードを投入可能
- フェアリング:直径最大5.4メートルの大型フェアリングで大型衛星に対応
- デュアルローンチ:2機の衛星を同時に打ち上げる能力を持つ
アリアン5はハッブル宇宙望遠鏡の修理ミッションには使われなかったものの、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の打ち上げ(2021年)を成功させたことで広く知られています。後継機はアリアン6で、運用バトンが引き継がれています。
使い方・例文
アリアン5は通信衛星や気象衛星の打ち上げに多用されており、ESAの科学探査機や商業衛星を静止軌道へ運ぶ際によく登場するロケットです。
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