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アポリアとは?

あぽりあ

アポリアとは、論理的に行き詰まり解決不能に見える難問や矛盾のことで、哲学的議論の出発点となる概念です。

アポリア(aporia)は古代ギリシャ語の「通り道のない状態」を意味する言葉で、哲学論理学において解決が困難な問いや根本的な矛盾を指します。

もともとソクラテスの対話術に由来しており、対話を重ねるうちに「自分は何も知らない」という気づきに至る状態を指しました。ソクラテスはあえてアポリアの状態を作り出すことで、相手が自ら考えを深めるよう促しました。これは「産婆術」とも呼ばれる哲学的手法です。

アポリアは主に以下のような場面で現れます。

  • 「正義とは何か」「美しさとは何か」といった根本的な定義の問い
  • 自由意志と決定論の対立のように、両立できない命題が共に成立しているように見える矛盾
  • 論理の連鎖が循環してしまい結論が出ない状態

現代では哲学にとどまらず、文学や芸術批評にも用いられます。デリダらの脱構築主義では、テキストの意味が安定しない状態をアポリアとして積極的に評価しました。アポリアに直面することは思考の行き詰まりではなく、より深い問いへの入口と見なされています。

使い方・例文

「時間は流れるものだと言うが、では時間自体の変化を測る基準は何か」という問いはアポリアの典型例で、哲学の授業で思考実験として取り上げられることがあります。

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