アプサラとは?
あぷさら
アプサラとは、インドやカンボジアなどの文化圏に伝わる天上の精霊・舞姫の概念で、神々の宴を華やかに彩る美しい踊り手として神話や芸術に登場します。
アプサラ(Apsara)は、インド発祥のヒンドゥー教・仏教の神話世界に登場する天上の水の精霊・舞姫であり、インドラ神の天宮(スヴァルガ)に仕えて神々や英雄を歓待する存在として描かれます。
サンスクリット語で「水の中を動くもの」を意味するとされ、雲や水に生まれた超自然的存在です。神話の中では、海の撹乳(乳海撹拌)の際に出現したとされ、美貌と舞踊の技で知られています。戦士が戦場で亡くなった際にその魂を天上へ導く役割も担うとされます。
アプサラの概念はインドから東南アジアへ伝播し、特にカンボジアのクメール文化に深く根付きました。アンコール・ワットの壁面彫刻には数百体ものアプサラ像が刻まれており、クメール芸術の代表的な図像の一つとなっています。また、カンボジアには「アプサラ舞踊」と呼ばれる宮廷舞踊の伝統があり、2003年にユネスコの無形文化遺産に登録されています。この舞踊は精巧な手の動きと優美な姿勢を特徴とし、国家の文化的アイデンティティの象徴とされています。
使い方・例文
アンコール・ワット訪問の解説書や美術史の文脈で、壁面の浮彫に刻まれた踊り手の像を指して「アプサラ像」と呼ぶ場面でよく登場します。また、カンボジア文化を紹介する際に伝統舞踊の名称としても使われます。
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