アブジャドとは?
あぶじゃど
アブジャドとは、子音のみを文字で表し、母音は原則として表記しない文字体系のことで、アラビア文字やヘブライ文字などが代表例です。
アブジャド(abjad)とは、文字体系の類型のひとつで、子音を表す文字は持つものの、母音を表す独立した文字を持たない、あるいは母音表記を補助的な記号(補助符号)に委ねる文字体系を指します。「アブジャド」という名称はアラビア語の最初の4文字(ア・ブ・ジャ・ド)に由来します。
アブジャドは言語学者ピーター・ダニエルズが提唱した文字体系分類の用語で、主に以下のような文字がアブジャドに分類されます。
- アラビア文字:アラビア語・ペルシア語・ウルドゥー語などに使用。母音は「ハラカート」と呼ばれる補助記号で示すことができるが、通常の文章では省略される
- ヘブライ文字:ヘブライ語に使用。「ニクード」と呼ばれる母音符号があるが、日常文では省略
- フェニキア文字:歴史上のアブジャドで、多くの現代文字の祖先とされる
アブジャドを使う言語では、読者が文脈や語彙知識から母音を補完して読むことが多いため、その言語に習熟した読み手には効率的な表記体系といえます。一方で学習者や外国語話者には難しく、子どもの読み書き教育では母音符号付きの表記が用いられることが一般的です。
使い方・例文
アラビア語の新聞や書籍では、母音記号を省いたアブジャド表記が標準で使われており、アラビア語母語話者は文脈から母音を補って読み取ります。
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