アドラー心理学とは?
あどらーしんりがく
アドラー心理学とは、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーが創始した、人間の行動を目的論的に捉え、共同体感覚と勇気を重視する心理学の体系です。
アドラー心理学(個人心理学)は、アルフレッド・アドラー(1870〜1937)が20世紀初頭に提唱した心理学の体系です。フロイトの精神分析と並ぶ深層心理学の流れに位置しながらも、独自の視点で人間理解を展開しました。
- 目的論:人の行動は過去の原因ではなく、未来の目的によって動かされるという視点
- 全体論:人間を心身・意識無意識を含む統一されたひとつの全体として捉える
- 社会統合論:人は本質的に社会的存在であり、行動は人間関係の文脈で理解される
- 共同体感覚:他者や社会への貢献と所属感が心の健康の基盤となる
- 劣等感と補償:人は誰もが劣等感を持ち、それを補償しようとする動力が成長につながる
アドラー心理学では、悩みはすべて「対人関係の悩み」であるとし、課題の分離(自分の課題と他者の課題を区別すること)を重視します。過去や環境に原因を求めるより、今この瞬間に変わる勇気を持つことが強調されます。
日本では2013年刊行の「嫌われる勇気」(岸見一郎・古賀史健著)をきっかけに広く知られるようになり、コーチングやビジネスリーダーシップの分野でも活用されています。
使い方・例文
「子どもが部屋を片づけないのは親への反抗ではなく、自分の課題として取り組む経験をまだ積んでいないからだ」と目的論・課題の分離の観点で考えるのがアドラー心理学的なアプローチです。
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