アッチャカトゥーラとは?
あっちゃかとぅーら
アッチャカトゥーラとは、楽譜上で小さな音符として表記される短い装飾音で、主音符の直前に素早く演奏される前打音(倚音)の一種です。
アッチャカトゥーラ(acciaccatura)はイタリア語で「押しつぶす」を意味する言葉を語源とする装飾音記号で、小さな音符に斜線が引かれた記号として楽譜に記されます。主音符の直前に可能な限り素早く演奏され、ほぼ同時に鳴らすように意図された短前打音です。
よく混同されるアポジャトゥーラ(appoggiatura)との違いは演奏の長さにあります。
- アッチャカトゥーラ:できる限り短く(ほぼ無音長で)演奏し、すぐに主音符に移る。楽譜上では音符に斜線あり
- アポジャトゥーラ:主音符の音価の一部を占めるほどの長さを持つ倚音。斜線なし
実際の演奏では、この二つの区別は時代や演奏習慣によっても異なり、バロック時代には現代と異なる解釈が行われていました。現代の演奏においてアッチャカトゥーラは「打鍵と同時またはほぼ同時に素早くすり抜ける」感覚で演奏されることが多いです。
アッチャカトゥーラはピアノ・ヴァイオリン・声楽などあらゆる楽器で用いられ、旋律に軽い弾み・気品・装飾的な彩りを与えます。バロックから現代のジャズ・ポップスまで幅広く見られる記号です。
使い方・例文
ショパンのピアノ曲や声楽の歌曲で、旋律音の直前に小さな音符が弧線(スラー)でつながれて記されている場合、それがアッチャカトゥーラです。ジャズのピアノ奏者が装飾的なグレイス・ノートを素早く入れる場面にも対応します。
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