アイザイア・バーリンとは?
あいざいあばーりん
アイザイア・バーリンは20世紀を代表するイギリスの政治哲学者で、「自由の二概念」における積極的自由と消極的自由の区別で知られる思想家です。
アイザイア・バーリン(Isaiah Berlin、1909〜1997年)はラトビア出身でイギリスに帰化した哲学者・政治思想家です。オックスフォード大学で長く教鞭を執り、20世紀のリベラリズム思想を代表する知識人の一人として広く知られています。
バーリンの最も重要な貢献は1958年の就任講演をもとにした論文「自由の二概念(Two Concepts of Liberty)」です。この中で彼は自由を次の二つに区別しました。
- 消極的自由(negative liberty):他者による干渉や強制がない状態(〜からの自由)
- 積極的自由(positive liberty):自己の意志・理性によって自律的に行動できる能力(〜への自由)
バーリンは積極的自由の概念が全体主義的支配の正当化に利用される危険性を指摘し、消極的自由の擁護を重視しました。また彼は「価値多元主義」を主張し、人間の追求する価値観は相互に相容れないものが存在するとして、単一の普遍的善を目指す一元論的思想に警鐘を鳴らしました。
バーリンはトルストイ論「ハリネズミと狐」でも知られ、一つの原理で世界を把握しようとする「ハリネズミ型」と多様な視点を持つ「狐型」の知的類型論でも影響を与えています。
使い方・例文
政治哲学や自由主義を学ぶ際に、「バーリンの消極的自由と積極的自由の区別は、現代リベラリズムの議論における基本的な枠組みとなっている」と紹介されます。
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