てんぐさとは?
てんぐさ
てんぐさとは、寒天の原料となる海藻の一種で、日本近海に自生し古くから食用・加工に使われてきた植物です。
てんぐさ(天草)は、紅藻類テングサ科に属する海藻の総称です。学名はGelidiumなどの属にあたり、日本では伊豆半島や三陸海岸など各地の沿岸に自生しています。海中の岩礁に生育し、赤紫色をした細い枝状の体を持ちます。
てんぐさの最も重要な用途は寒天(かんてん)の原料であることです。てんぐさを煮溶かして得られる液体を冷却・乾燥させると、寒天が作られます。寒天はゼラチンと異なり植物由来で、常温でも固まる性質があり、和菓子(ようかん・みつまめ・ところてん)や寒天ゼリーなどに幅広く使われます。
てんぐさから作られる食品の特徴は以下のとおりです。
- ところてん:てんぐさを煮出してそのまま固めたもの。低カロリーで食物繊維が豊富
- 寒天:乾燥・精製したもので、料理の凝固剤として汎用性が高い
- 粉末寒天・糸寒天・角寒天などの形態で市販されている
てんぐさに含まれる多糖類(アガロースなど)は食物繊維として腸の働きを助けるほか、科学分野では細菌培養の培地(寒天培地)として世界的に使われており、医学・食品・バイオテクノロジーにとっても重要な素材です。
使い方・例文
「ところてんの原料がてんぐさという海藻であることを知り、海の恵みが夏の和食につながっていることに感心した。」
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