し尿処理とは?
しにょうしょり
水洗トイレ以外のくみ取り便槽や浄化槽から収集した人のし尿・汚水を、衛生的に処理・無害化することです。
し尿処理とは、水洗トイレが普及していない地域や施設で発生するし尿(人糞尿)および浄化槽汚泥を収集し、し尿処理施設(衛生センターなど)において微生物分解・脱水・消毒などの工程を経て無害化・減量化する一連の処理を指します。廃棄物処理法および浄化槽法に基づき、市町村が処理の責任主体となっています。
処理の流れは大まかに以下の工程に分かれます。
- 収集・運搬:バキューム車がくみ取り便槽や浄化槽から汚泥を収集する
- 受入・前処理:粗大異物を除去し、処理しやすい状態に調整する
- 生物処理:好気性微生物によって有機物をBODとして分解する
- 脱水・乾燥:処理後の汚泥を機械的に脱水し、容積を減少させる
- 消毒・放流:塩素消毒などを行い、放流基準を満たした上で公共水域へ放流する
処理後の脱水汚泥は堆肥化や燃料化によって資源として活用されることも多く、廃棄物の循環利用に組み込まれています。下水道の整備が進んだ都市部ではし尿のくみ取り量は減少していますが、農村部・離島・山間地域では依然として重要なインフラです。また、大規模災害時の仮設トイレのし尿処理対応も重要な課題となっています。
使い方・例文
下水道が整備されていない農村地域では、定期的にバキューム車がくみ取り便槽を巡回し、収集したし尿を近隣の衛生センターで処理した後、基準値以下まで浄化して河川に放流しています。
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