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維管束とは?植物の水と養分を運ぶ管のしくみ

公開 2026年7月19日

この記事は 「維管束とは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。

維管束とは

維管束(いかんそく)とは、植物の体内で水や養分を輸送する管の束です。根・茎・葉を縦に貫くように通っており、動物の血管系に相当するはたらきをします。維管束を持つ植物を維管束植物と呼び、シダ植物・裸子植物・被子植物がこれに含まれます。コケ植物には維管束がなく、水分を細胞から細胞へと浸透で運ぶため、大きく育つことができません。

道管と師管の役割

維管束は主に道管師管という2種類の管から構成されています。

  • 道管:根から吸収した水と無機塩類(ミネラル)を、茎や葉へ向かって上方に運びます。道管の細胞は成熟すると死んで中身が空洞になり、細い管が連なって水の通り道になります。
  • 師管:葉で光合成によって作られた糖(主にスクロース)などの有機養分を、茎や根へ向かって運びます。師管の細胞は生きたまま機能し、隣の細胞と師板でつながっています。

道管と師管はほぼ並行して走っており、道管が内側(茎の中心寄り)、師管が外側(茎の外皮寄り)に位置するのが一般的です。

双子葉類と単子葉類での並び方の違い

被子植物は双子葉類単子葉類に分けられ、維管束の配置に明確な違いがあります。

双子葉類(アサガオ・ヒマワリなど)では、茎の断面で維管束が輪状に規則正しく並んでいます。道管と師管の間には形成層と呼ばれる細胞分裂が盛んな層があり、この形成層が働くことで茎が年々太くなります。木本植物(樹木)が形成する年輪も、形成層の活動によるものです。

一方、単子葉類(トウモロコシ・イネなど)では、維管束が茎の断面全体に散在して不規則に分布します。また、形成層を持たないため茎は太くなりません。これが、単子葉類の茎がほぼ均一な太さを保つ理由です。

まとめ

維管束は道管と師管から成り、植物全体に水・無機養分・有機養分を供給する輸送システムです。植物の種類によってその配置は異なり、形成層の有無が茎の肥大生長を左右します。維管束の構造を理解することは、植物の生態や農業・園芸を深く知るうえで欠かせない基礎知識です。

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