MSA(測定システム解析)とは?
えむえすえー
MSA(測定システム解析)とは、測定機器・測定者・測定手順などを含む「測定システム」全体のばらつきや誤差を統計的に評価・分析する手法です。
MSA(Measurement System Analysis:測定システム解析)は、製品の品質特性を測定する際に、測定値に含まれる誤差の大きさと種類を定量的に把握するための統計的手法です。AIAGが定めたMSAマニュアルが業界標準として広く参照されており、IATF16949でも要求事項として組み込まれています。
測定誤差の主な種類:
- 繰り返し性(Repeatability):同じ測定者が同じ機器で同じ部品を繰り返し測定したときのばらつき(機器のばらつき)
- 再現性(Reproducibility):異なる測定者が同じ機器・部品を測定した際の測定者間ばらつき
- 偏り(Bias):測定値の平均と基準値(真値)との差
- 安定性(Stability):時間の経過による測定値の変化
- 線形性(Linearity):測定範囲全体での偏りの変化
GR&R(ゲージ繰り返し性・再現性):MSAの中で最も一般的な評価手法がゲージR&Rです。複数の作業者が複数の部品を複数回測定し、測定システムに起因するばらつきが「総ばらつきに占める割合」や「公差に占める割合」で評価されます。一般に10%以下が合格、10〜30%は条件付き可、30%超は要改善とされます。
意義:測定システムの誤差が大きいと、良品を不良品と判定(過検出)したり不良品を見逃したりするリスクが増大します。MSAによって測定の信頼性を担保することが、品質保証の大前提です。
使い方・例文
新しいノギスや三次元測定機を生産ラインに導入する前に、複数の作業者による繰り返し測定データでゲージR&Rを算出し、測定システムの信頼性を確認する工程でMSAが活用されます。
この用語をシェア
最終更新: