DMD(指向性エネルギー堆積法)とは?
でぃーえむでぃー
DMD(指向性エネルギー堆積法)とは、レーザーや電子ビームなどのエネルギー源を用いて金属粉末やワイヤを溶融・堆積させる金属3Dプリンティング技術です。
DMD(Direct Metal Deposition)は「指向性エネルギー堆積法(Directed Energy Deposition:DED)」とも呼ばれ、集束したエネルギー源(主にレーザー)で金属材料をリアルタイムに溶融しながら積み上げる付加製造(AM)技術の一種です。
仕組み:レーザーヘッドまたは電子銃から高エネルギーのビームを照射しながら、同軸または側方から金属粉末(またはワイヤ)を供給します。粉末がビーム焦点付近で溶融してプール(溶融池)を形成し、ステージまたはヘッドが移動することで三次元形状を層ごとに構築します。不活性ガス雰囲気(アルゴン等)で酸化を防ぎながら加工します。
特徴と他AM法との違い:
- 大型・複雑形状部品の造形が可能で、既存部品への肉盛り補修にも使える
- 異種金属の傾斜機能材(グラジェント材)の作製に適している
- 造形速度が速い一方、粉末床溶融結合(SLM)より表面粗さが大きく後加工が必要な場合が多い
- チタン・ニッケル基超合金・ステンレス鋼など多様な材料に対応
主な用途:航空宇宙部品の補修・製造、金型の補修、医療インプラント、高付加価値機械部品の少量生産などで活用されています。
使い方・例文
航空機のタービンブレードが損傷した際に、DMD技術を使って損傷部分にのみ同材料を肉盛り溶接し、部品全体を新品に交換せずに修復する補修工程が代表的な使用例です。
この用語をシェア
最終更新: