CoCo債とは?
ここさい
CoCo債とは、自己資本比率が一定水準を下回るなど特定の条件(トリガー)が満たされると自動的に株式に転換するか元本削減が行われる条件付き転換社債(劣後債)です。
CoCo債(Contingent Convertible Bond、偶発転換社債)は、発行体である金融機関の財務状況が悪化し、あらかじめ定めた条件(トリガー)が満たされた場合に自動的に株式へ転換されるか、元本の一部または全部が削減される仕組みを持つ劣後債です。バーゼルIII規制の普及とともに世界的に発行が増加しました。
CoCo債の基本的な仕組みは以下のとおりです。
- 通常時は定期的に利息(クーポン)が支払われ、投資家には高めの利回りが提供される
- 発行体の自己資本比率(主にCET1比率)が設定水準を下回るとトリガーが発動する
- トリガー発動後は株式転換または元本削減により損失が投資家に移転し、発行体の資本が補強される
- 規制上は「その他Tier1(AT1)資本」または「Tier2資本」に算入される
投資家にとってはリスクが高い半面、通常の社債より高い利回りが期待できます。2023年にクレディ・スイスが経営難に陥った際、同行発行のAT1型CoCo債(約160億スイスフラン相当)が全額削減されたことで世界的に注目を集めました。金融機関の経営危機時に公的資金(税金)への依存を減らす「ベイルイン」の概念を体現した金融商品として位置づけられています。
使い方・例文
「欧州の大手銀行が自己資本充実のためCoCo債を発行し、機関投資家が高利回りを求めて購入した」という形で、銀行の資本政策や金融規制の文脈で登場します。
この用語をシェア
最終更新: