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黄蘗色とは?

きはだいろ

黄蘗色とは、キハダの樹皮から取れる染料による鮮やかな黄色日本伝統色です。

黄蘗色(きはだいろ)は、ミカン科落葉高木であるキハダ(黄蘗・黄柏、Phellodendron amurense)の内皮(樹皮の内側の黄色い部分)から採取した染料で染めた色です。鮮やかで明るい黄色が特徴で、日本伝統色の中でも古い歴史を持ちます。

キハダの染料の主成分はベルベリン(berberine)というアルカロイドです。この成分は黄色い染色力を持つだけでなく、抗菌・防虫・防腐の効果もあるとされ、奈良・平安時代から写経用の紙や仏典の装丁に染料として用いられてきました。染色された紙や布は虫害を受けにくく、保存性が高まるとして重宝されました。

色調は明るくやや緑みを帯びた黄色で、刈安色(かりやすいろ)や山吹色とともに古典的な黄系伝統色の代表として位置づけられます。着物・帯・能装束・仏具などに用いられ、日本の色文化において植物染料の代表的な例として語られます。現代でも和紙染めや伝統染織の体験などで用いられることがあります。

使い方・例文

古い写経の紙が独特の黄みを帯びているのは、キハダ由来の黄蘗色染料による防虫・防腐処理の名残であることが多いです。

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