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飛白とは?

ひはく

飛白とは、書道において筆の毛が開いて墨が掠れ、白い線状の空白が生じる書法技術・表現効果のことです。

飛白(ひはく/ひびゃく)とは、書道における用語で、筆を素早く運んだ際に墨が十分に行き渡らず、筆毛の間に空気が入って白い筋(飛白)が現れる状態、またその効果を意図的に生かした書法を指す。

その名称の由来には諸説あるが、中国後漢の書家・蔡邕(さいよう)が宮殿の工人が刷毛で白粉を塗る様子を見て着想したという伝説が有名である。この書法は後に独立した書体として「飛白書」とも呼ばれ、独特の視覚的効果をもたらす表現として珍重された。

飛白の技術的な特徴と価値は以下の点にある。

  • 速度と力の調和によって生まれる自然な掠れで、作為のない美が宿る。
  • 余白と墨の対比が視覚的なリズムを生み出し、書に動感と空気感を与える。
  • 書家の熟練度と精神状態が如実に現れるため、書の醍醐味の一つとされる。
  • 篆刻や水墨画にも応用され、広く東アジアの芸術に影響を与えた。

現代の書道教育においても飛白は重要なテーマであり、意図的に出すための筆の持ち方・墨量・速度の習得が求められる。また、グラフィックデザインの世界でも同様の掠れ効果が「かすれ」として利用されている。

使い方・例文

書道の臨書(りんしょ)の授業や展覧会の講評で「飛白が美しく出ている」と表現されたり、水墨画の解説で「飛白を活かした筆致」という形で登場します。

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