風穴とは?
ふうけつ
風穴とは、崖や岩壁・地面などに開いた穴や割れ目から冷たい空気が吹き出す自然現象、またはその穴のことです。
風穴(ふうけつ)とは、岩山・崖・斜面などに存在する穴や割れ目から冷風が吹き出す自然地形、またはその現象を指します。地下の岩盤内に形成された空洞や、岩石の隙間が複雑に連なった構造の中に、外気より著しく低温の空気が蓄積され、温度差による対流や気圧差によって外部へ吹き出します。
風穴が生じる仕組みは主に二つあります。一つは、地下の空洞に冬季の冷気が取り込まれてそのまま保存されるもの。もう一つは、岩石間の細かい隙間が天然の断熱・蓄冷装置として機能するものです。いずれも夏でも0〜10℃程度の冷気が吹き出し、周囲との温度差が際立ちます。
日本各地に存在し、観光スポットや天然記念物に指定されているものも少なくありません。代表的な例としては、山梨県の「鳴沢氷穴」や富士山麓周辺の溶岩洞窟などが知られています。また歴史的には、風穴は天然の冷蔵庫として活用され、養蚕の蚕種(卵)保存や農産物の貯蔵に利用されてきました。明治から昭和にかけて、長野県や群馬県の養蚕地帯では風穴式蚕種貯蔵庫が多数建設されました。
現在も夏の観光名所として人気があり、自然の冷却効果を体感できる場所として親しまれています。
使い方・例文
夏の暑い日に風穴の前に立つと、ひんやりとした冷気が吹き出してくるため、古くから天然の冷蔵庫として食品や蚕種の保存に活用されてきました。
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