音の象徴性とは?
おとのしょうちょうせい
「音の象徴性」とは、言語音そのものが意味や感覚と結びついているという現象・概念で、言語学や認知科学で研究されています。
「音の象徴性(おとのしょうちょうせい)」とは、言語における音(音素・音節)と意味・感覚的印象との間に、恣意的ではない何らかの対応関係が存在するという現象です。言語学・認知科学・心理学の分野で「音象徴(sound symbolism)」と呼ばれ、研究が進んでいます。
言語学の基本原則では、言語の「恣意性(arbitrariness)」——つまり音と意味の結びつきには必然性がないこと——が重視されてきました。しかし実際には、多くの言語に渡って音と意味のパターンが見られることも知られており、音の象徴性はその例外的・補完的な現象として注目されています。
代表的な例として、次のようなものがあります。
- 「ブーバ/キキ効果」:多くの言語話者が、丸みのある図形を「ブーバ」、とがった図形を「キキ」と結びつける傾向がある
- オノマトペ(擬音語・擬態語):日本語の「ふわふわ」「ぴりぴり」など、音が感触や状態を象徴的に表す
- 語頭音と意味の傾向:英語の「sl-」(slime, slug, slippery)が「嫌な感触」と結びつくなどのパターン
音の象徴性は、乳幼児の言語習得・新語の理解・ブランド名の設計・詩的表現など幅広い応用が研究されており、言語が完全に恣意的ではなく感覚と結びついている側面を示す重要な概念です。
使い方・例文
言語学の授業や認知科学の文脈で「ブーバ/キキ効果は音の象徴性を示す典型例だ」のように登場します。
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