電気陰性度とは?
でんきいんせいど
原子が共有結合中の電子対を引き寄せる相対的な強さを数値化した指標です。
電気陰性度とは、共有結合を形成している原子が、結合に関わる電子対を自分の方に引きつける能力の相対的な強さを表す尺度です。
この概念を体系化したのはライナス・ポーリングで、彼が提唱した「ポーリングの電気陰性度」が最もよく使われます。フッ素(F)を最大値4.0として、各元素に値を割り当てており、概して周期表の右上に位置する元素ほど大きく、左下ほど小さくなります。主な値の例として、F(4.0)、O(3.4)、N(3.0)、C(2.5)、H(2.2)、Na(0.9)などが挙げられます。
電気陰性度の差が大きい二原子間では電子の偏りが生じ、正負の電荷が偏在する極性共有結合やイオン結合が形成されます。逆に差が小さい(または同じ)場合は無極性共有結合となります。この性質は分子の極性、沸点・融点、溶解性など多くの物理・化学的性質に直結します。
電気陰性度は化学の多くの場面で役立ちます。
- 水分子のV字型構造と水素結合の理解
- 有機化合物の反応性(求電子・求核反応)の予測
- 材料の絶縁性・導電性の設計
- 生体内タンパク質のアミノ酸配列と立体構造の解析
使い方・例文
水(H₂O)がO-H結合における電気陰性度の差により酸素側に電子が偏って極性をもち、水素結合を形成して高い沸点を示す、という説明でよく登場します。
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