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電力先物市場とは?

でんりょくさきものしじょう

電力先物市場とは、将来の特定時点における電力の売買価格をあらかじめ決定し取引する金融市場で、電力価格の変動リスクをヘッジするために活用されます。

電力先物市場とは、将来の特定期間(数ヶ月後〜数年後)に受け渡す電力を、現時点で決めた価格で売買する先物取引の市場です。原油や農産物などと同様に商品先物の一種ですが、電力は貯蔵が難しいという特殊性があります。

電力先物市場の主な参加者と目的は次のとおりです。

  • 電力小売事業者:将来の電力調達コストを事前に固定し、料金プランの安定化を図る。
  • 発電事業者:将来の販売価格を確定させて収益の見通しを安定させる。
  • 大口需要家(工場・商業施設等):電気代の急騰リスクに備えてヘッジする。
  • 金融機関・投資家:価格差益を狙った投機・裁定取引を行う。

取引形態には標準化された取引所取引(上場先物)と、当事者間で条件を決めるOTC(店頭)取引があります。日本では2019年に東京商品取引所(TOCOM)で電力先物取引が開始され、その後大阪取引所に移管されています。日本卸電力取引所(JEPX)のスポット価格が原資産となっており、価格変動が激しい時期の電力市場の安定化にも貢献することが期待されています。電力自由化の進展とともに市場参加者が広がりつつあります。

使い方・例文

電力小売会社が夏の猛暑による電力価格高騰を見越し、電力先物市場で春のうちに夏分の電力を事前に固定価格で購入しておくことで、スポット価格急騰による調達コスト増加リスクを回避する、といった活用がされています。

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