陽性的中率とは?
ようせいてきちゅうりつ
陽性的中率は検査で陽性と判定された人のうち実際に疾患を持つ人の割合を示す、検査の精度指標です。
陽性的中率(Positive Predictive Value、PPV)は、ある検査で「陽性」と判定された人の中で、実際にその疾患や状態を持っている人の割合を示す指標です。検査の臨床的有用性を評価する上で重要な値の一つです。
検査の精度を表す指標には感度・特異度・陽性的中率・陰性的中率の4つがあります。感度と特異度は検査自体の性能を表すのに対し、陽性的中率は「陽性と言われたとき実際に病気である確率」を表すため、患者や医師が知りたい実践的な情報に直結しています。
陽性的中率は感度・特異度だけでなく、検査を受ける集団における疾患の有病率(事前確率)に大きく左右されます。有病率が低い集団に対して高感度の検査を行うと偽陽性が増え、陽性的中率は低下します。たとえば感度99%・特異度99%の検査でも、有病率0.1%の集団に適用すると陽性的中率は約9%程度にとどまります。
このため、スクリーニング検査の対象集団の設定や、陽性結果が出た際に精密検査を追加する判断において、有病率を踏まえた陽性的中率の理解が欠かせません。
使い方・例文
乳がん検診でマンモグラフィが陽性となっても陽性的中率が低い集団では大半が偽陽性であり、精密検査(生検など)で改めて確認する必要があります。
この用語をシェア
最終更新: