本文へスキップ

陰影起伏図とは?

いんえいきふくず

陰影起伏図とは、地形の起伏を仮想的な光源から照らしたときの陰影で視覚的に表現した地図表現の一種です。

陰影起伏図(いんえいきふくず)とは、数値標高モデル(DEM)などの地形データをもとに、仮想の光源(太陽など)から地表面を照らしたときに生じる明暗(陰影)をシミュレーションし、山や谷・尾根などの地形の起伏を視覚的にわかりやすく表現した地図表現の技法、またはその成果物を指します。英語では「ヒルシェーディング(Hillshading)」とも呼ばれます。

作成の仕組みは、各格子点における地表面の傾斜方向と傾斜角を計算し、設定した光源の方向・仰角との角度関係から、各点の明るさ(輝度値)を算出します。光が正面から当たる面は明るく、影になる面は暗く表現されるため、平面的な地図でありながら山地・谷地形・河川の流路などを立体的に把握しやすくなります。

陰影起伏図は単独で使われることもありますが、多くの場合は地形図・衛星画像・ハザードマップなどと重ね合わせて使用されます。半透明で重ねることで、地形の立体感を保ちつつ他の地理情報を表示できます。

国土地理院の地理院地図では陰影起伏図が公開されており、防災計画・土地利用計画・山岳ガイドなど幅広い場面で活用されています。また、光源の方向を変えることで、特定の方向に走る地形的な特徴(断層・地すべり地形など)を浮かび上がらせる応用的な解析にも利用されます。

使い方・例文

地震後の崩壊地を調べる際、同じ地域の陰影起伏図を複数の光源方向で作成し比較することで、地表の微細な凹凸や変形した地形を発見する目的で利用されます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語