附帯私訴とは?
ふたいしそ
附帯私訴とは、刑事裁判の手続きの中で被害者が損害賠償を請求できる制度で、刑事訴追と民事請求を一つの手続きで行うものです。
附帯私訴(ふたいしそ)とは、刑事訴訟手続きに付随して、被害者またはその遺族が犯罪によって生じた損害の賠償を同一の裁判所に対して請求できる制度のことです。
日本の現行法制度では、刑事事件と民事の損害賠償請求は原則として分離されており、被害者が損害賠償を求めるには別途民事訴訟を提起する必要があります。これに対し附帯私訴は、刑事裁判の場で損害賠償も同時に解決しようとする仕組みです。
日本では2008年に「犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律」に基づく損害賠償命令制度が導入されました。これは附帯私訴に近い機能を持つ制度で、有罪判決が確定した後、被害者が同じ裁判所に損害賠償を申立てることができます。
フランスやドイツなどのヨーロッパ大陸法の国々では、古くから附帯私訴制度が整備されており、被害者が刑事手続きに参加して損害賠償を求めることが広く認められています。この制度の意義は、被害者の負担を軽減し、証拠や事実認定を共有することで迅速かつ整合的な解決を図る点にあります。犯罪被害者の権利保護の観点から注目を集める制度です。
使い方・例文
法学の授業や司法制度の比較研究で、被害者保護の観点から「ヨーロッパの附帯私訴制度と日本の損害賠償命令制度の違い」として取り上げられます。
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