鏡獅子とは?
かがみじし
鏡獅子とは、歌舞伎舞踊の演目のひとつで、若い女性が獅子の精に変容していく姿を表現した華やかな舞台作品です。
鏡獅子(かがみじし)は、歌舞伎舞踊の代表的な演目のひとつです。正式な外題は「春調娘七種(はるしらべむすめのななくさ)」といい、前半は「弥生」という奥女中が鏡開きの席で獅子頭を手にして舞う優美な女性舞踊、後半は獅子の精が荒々しく毛を振り回す「毛ぶり」で構成されます。
初演は江戸時代末期の文政年間(1820年代)とされ、九代目市川團十郎による上演で広く知られるようになりました。現代では六代目尾上菊五郎が昭和時代に完成させた型が最も有名で、この映像は重要な映像記録として残されています。
演目の見どころは大きく二点あります。
- 前半の女舞:繊細で優美な女性の所作と、獅子頭を持ったときの心の揺れを丁寧に表現する演技
- 後半の獅子の精:白と赤の長い毛を激しく振り回す「毛ぶり」と呼ばれる大技で、体力と技術を要する見せ場
女性(奥女中)から霊獣(獅子の精)への変容を一人の役者が演じきる構成は、歌舞伎舞踊の様式美の頂点として高く評価されます。国立劇場や歌舞伎座での上演のほか、初心者向けの歌舞伎入門公演でも取り上げられる機会が多い人気演目です。
使い方・例文
鏡獅子は歌舞伎座の舞台で上演される際、前半の上品な女舞から一転して後半に豪快な毛ぶりが披露されるため、歌舞伎の入門として観やすい演目のひとつとして紹介されます。
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