重クロム酸カリウムとは?
じゅうくろむさんかりうむ
重クロム酸カリウムとは、鮮やかなオレンジ色の結晶性化合物で、強力な酸化剤として化学分析・工業・写真などの分野で利用される無機塩です。
重クロム酸カリウム(Potassium dichromate)は、化学式 K₂Cr₂O₇ で表される無機化合物です。鮮やかなオレンジ赤色の結晶として知られ、水に溶けやすい性質を持ちます。六価クロム(Cr⁶⁺)を含む化合物であり、強力な酸化剤として多くの分野で利用されてきました。
化学的性質として、酸性溶液中では強い酸化力を発揮し、有機物や多くの金属を酸化します。この酸化還元反応において、六価クロムが三価クロム(Cr³⁺)に還元されると溶液の色がオレンジ色から緑色に変化します。この色変化は酸化還元反応の指示薬的な役割も果たします。
主な用途は以下のとおりです。
- 化学分析:酸化還元滴定の標準液・COD(化学的酸素要求量)測定
- 工業用途:皮革のなめし(クロムなめし)・染色の媒染剤
- 写真・印刷:感光剤の成分(歴史的利用)
- 研究・実験:ガラス器具の洗浄液(クロム酸混液)
一方、六価クロムは毒性・発がん性が強いことが明らかになっており、取り扱いには厳重な注意が必要です。多くの国で環境規制の対象となっており、現在は代替物質への移行が進んでいます。廃液は適切に処理しなければならない有害物質として位置づけられています。
使い方・例文
高校・大学の化学実験で酸化還元滴定を行う際に標準液として用いられるほか、COD測定の試薬としても登場します。鮮やかなオレンジ色の試薬瓶を見かけたことがある人も多いでしょう。
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