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六価クロムとは?

ろっかくろむ

六価クロムとは、クロムの酸化状態の一種で、強い毒性と発がん性を持ち、土壌や地下水汚染の原因として問題視される重金属化合物のことです。

六価クロムとは、クロム元素が+6の酸化状態にある化合物の総称です。化学式ではCr(VI)と表記されます。クロムには三価クロム(Cr(III))など複数の酸化状態がありますが、六価クロムは特に毒性が強く、国際がん研究機関(IARC)によってグループ1(ヒトに対して発がん性がある)に分類されています。

六価クロムは鉄鋼のメッキ処理(硬質クロムメッキ)、染料・顔料の製造、皮革のなめし工程などで広く使用されてきました。しかし工場排水や廃棄物として環境中に放出されると、土壌や地下水に長期間残留し、周辺住民の健康被害を引き起こすことがあります。水に溶けやすく移動性が高い点が、環境汚染上の深刻な課題です。

日本でも工場跡地における六価クロム汚染が各地で確認されており、環境基本法に基づく土壌環境基準として0.05mg/L以下(溶出量)が定められています。浄化には、三価クロムに還元して安定化させる「化学的還元法」や、汚染土を掘削して封じ込める工法が用いられます。

EU指令(RoHS指令)では電子・電気機器への六価クロムの使用が制限されており、現在は代替メッキ技術への転換が進んでいます。六価クロムは産業の近代化がもたらした重金属汚染の典型例として、環境規制の歴史においても重要な位置を占めています。

使い方・例文

工場跡地の土壌調査で六価クロムが基準値を超えて検出された場合、行政から汚染拡大防止措置と浄化計画の提出が求められます。

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