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部分アゴニストとは?

ぶぶんあごにすと

部分アゴニストとは、受容体に結合して活性化を引き起こすものの、完全アゴニストに比べて最大効果が低くとどまる薬物のことです。

部分アゴニスト(partial agonist)とは、受容体に結合して活性化シグナルを送るものの、完全アゴニストが与える最大効果(Emax)には届かない物質のことです。受容体薬理学において「内活性(intrinsic activity)」が0より大きく1より小さい化合物として定義されます。

完全アゴニストが受容体を100%活性化するとすれば、部分アゴニストは同じ受容体を占有しても50〜80%程度の活性化にとどまる、というイメージです。この特性は、過剰刺激を抑えながら一定の活性を保つ「天井効果」を生み出します。

部分アゴニストが医療で活用される主な理由には次のものがあります。

  • 完全アゴニストの過剰作用を防ぎながら離脱症状を緩和できる(例:ブプレノルフィンによるオピオイド依存治療)
  • 過活動な受容体系を抑えつつ、完全に遮断せず最低限の活性を維持できる
  • 副作用プロファイルが完全アゴニストよりも管理しやすい場合がある

具体的な医薬品例としては、オピオイド依存症治療薬のブプレノルフィン、統合失調症治療薬のアリピプラゾール(ドパミンD2受容体への部分アゴニスト)などがあります。アリピプラゾールはドパミンが過剰な部位では拮抗薬として、不足する部位では作動薬として機能する独特の作用を示します。

使い方・例文

ニコチン依存症の治療薬バレニクリンは、ニコチン受容体への部分アゴニストとして、喫煙への渇望を和らげながら、タバコを吸っても満足感を得にくくする仕組みで禁煙を支援します。

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