本文へスキップ

還元製錬とは?

かんげんせいれん

還元製錬とは、鉱石に含まれる金属酸化物をコークスや一酸化炭素などの還元剤で還元し、金属を取り出す製錬方法です。

還元製錬(かんげんせいれん)とは、金属鉱石(多くは酸化物の形で産出される)から目的の金属を取り出すため、還元剤を用いて酸素を取り除く製錬プロセスです。化学的には酸化・還元反応を利用しており、金属酸化物から酸素を奪い、純粋な金属または合金を得ます。

最も代表的な還元製錬の例が、鉄の製造です。溶鉱炉(高炉)の中で酸化鉄を主成分とする鉄鉱石にコークス(炭素)と石灰石を加えて高温で加熱すると、コークスが燃焼して生成した一酸化炭素(CO)が鉄鉱石の酸素と結合し、二酸化炭素となって排出されます。この反応により酸素を失った鉄が溶融状態で取り出されます。

還元製錬に使われる主な還元剤には以下のものがあります。

  • コークス(炭素): 鉄・銅・亜鉛などの製錬に広く使用される
  • 一酸化炭素(CO): 高炉内で生成され鉄鉱石の還元に寄与する
  • 水素(H2): 近年普及が期待される脱炭素製錬(直接還元製鉄など)で活用
  • アルミニウム(テルミット法): 高融点金属の製錬に使われる

鉄鋼業は近代産業の根幹を支えてきましたが、還元製錬では大量のコークスを消費し二酸化炭素を排出するため、水素を還元剤とする水素製鉄など脱炭素技術の開発が世界的に進んでいます。

使い方・例文

鉄鉱石を溶鉱炉でコークスとともに高温加熱して鉄を取り出す製鉄所の工程が、還元製錬の最も身近な例です。教科書の化学や工業の単元にも登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語