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選帝侯とは?

せんていこう

選帝侯とは、中世から近世のドイツ(神聖ローマ帝国)において、皇帝を選ぶ権限を持つと定められた諸侯・聖職者の総称です。

選帝侯(せんていこう、ドイツ語:Kurfürst)とは、神聖ローマ帝国において皇帝選挙投票権(選定権)を持つと制度的に認められた諸侯および高位聖職者の称号、またはその地位にある人物のことです。英語ではElector(選挙人)と呼ばれます。

神聖ローマ帝国では皇帝位は世襲ではなく選挙によって決定される建前となっており、選帝侯はその重要な担い手でした。選帝侯制度が明文化されたのは1356年の「金印勅書(カール4世発布)」で、この文書により選帝侯の数と構成が正式に定められました。金印勅書制定時の選帝侯は以下の7人(7侯)です。

  • マインツ大司教・ケルン大司教・トリーア大司教(聖職者系3人)
  • ベーメン王・ライン宮中伯・ザクセン公・ブランデンブルク辺境伯(世俗系4人)

17世紀以降、三十年戦争の講和条約(ウェストファリア条約、1648年)により選帝侯の数は変化し、最終的には9人まで増加しました。選帝侯は皇帝選出権のほか、自領内での高い自治権(課税・外交・立法など)を持ち、帝国内で強大な勢力を誇りました。

神聖ローマ帝国の解体(1806年)とともに選帝侯制度は消滅しましたが、プロイセンやオーストリアなどの近代国家形成に深くかかわった諸侯の多くは、もとをたどると選帝侯家系に連なっています。

使い方・例文

歴史の授業やヨーロッパ史の書籍で「神聖ローマ皇帝の選出」が話題になるとき、選帝侯という語とその役割が必ずといってよいほど登場します。

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