運慶とは?
うんけい
運慶とは、平安時代末期から鎌倉時代初期に活躍した仏師で、写実的で力強い鎌倉彫刻を確立した日本彫刻史上最大の名手です。
運慶(うんけい、生年不詳〜1223年頃)は、奈良仏師・康慶の子として生まれ、慶派の中心的な存在として活動した彫刻家です。平安時代に主流だった柔和で理想化された定朝様(じょうちょうよう)とは一線を画し、筋肉や衣文の緊張感、人物の内面を感じさせる眼光など、圧倒的な写実表現で新境地を開きました。
代表作には以下のものがあります。
- 東大寺南大門の金剛力士像(阿形・吽形):快慶との合作とされ、高さ約8メートルの巨像。1203年に僅か69日間で完成したと記録されている
- 興福寺北円堂の無著菩薩像・世親菩薩像:高い写実性で人物の精神性まで表現した傑作
- 願成就院の阿弥陀如来像・毘沙門天像:伊豆(静岡県)に現存する初期の確実な遺作
運慶の作風は息子の湛慶・康弁・康勝らにも受け継がれ、慶派の一門として鎌倉幕府の武家文化とも深く結びつきました。豪壮で生命感あふれる表現は「鎌倉彫刻の精華」と称され、後世の日本美術に大きな影響を与え続けています。
使い方・例文
東大寺南大門で仁王像(金剛力士像)を見上げると、运慶らが生み出した躍動感と迫力を直接体感でき、現在も多くの参拝者・観光客が訪れます。
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