透かし彫りとは?
すかしぼり
透かし彫りとは、木・金属・石などの素材を貫通させて模様を切り抜き、光や空間を透かして見せる彫刻技法です。
透かし彫り(すかしぼり)とは、木材・金属・象牙・石・紙など様々な素材に対して、文様の輪郭を残しながら内側を貫通させて切り抜くことで、光や背景が透けて見える装飾を作る彫刻・加工技法です。素材に貫通した孔(あな)が空くことで、立体感と同時に繊細さや軽やかさを表現できることが大きな特徴です。
日本の伝統工芸においては、寺社建築の欄間(らんま)・組子細工・金属の鍔(つば)・仏具・装飾金物などに広く用いられてきました。日光東照宮の「眠り猫」のある扉にも透かし彫りが施されており、建築装飾としての重要性を示しています。また鎌倉彫や根付、帯留めなどの工芸品にも多用されます。
素材別の主な透かし彫り技法には次のものがあります。
- 木彫の透かし:のみや電動工具で木材を貫通させる欄間や格子細工
- 金属透かし:刀装具の鍔や装飾金物に施す彫金技法
- 象牙・骨の透かし:根付や扇骨に見られる精巧な細工
- レース透かし:布地や革に孔を開けるファッション的応用
現代では伝統工芸の枠を越え、レーザーカッターによる精密な透かし加工も普及しています。光が差し込むことで影に美しい文様が浮かび上がる効果は、日本の陰影を活かす美意識とも深く関わっており、インテリアや照明デザインでも活用されています。
使い方・例文
「座敷の欄間には桜と鶯を象った透かし彫りが施されており、障子越しの光が模様を浮かび上がらせる」のように、建築装飾や工芸品の解説で使われます。
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