転失気とは?
てんしき
転失気とは、江戸落語の古典演目で、「おなら」を意味する医学用語を知らない和尚が恥をかく滑稽噺です。
転失気(てんしき)は、落語の古典演目で、知ったかぶりをする人間の滑稽さを描いた噺として広く親しまれています。「転失気」とは本来、医学・漢方の用語で「おなら(放屁)」を意味する言葉です。
噺のあらすじは次のとおりです。体の具合が悪い和尚が医者に「転失気はありますか」と聞かれ、意味がわからないまま「ある」と答えてしまいます。後から意味を確かめようと小僧の珍念に調べさせますが、珍念も知らないため、檀家の豆腐屋に聞きに行きます。豆腐屋もわからないまま「それはもちろん持っています」とごまかし、珍念は「転失気とは茶碗の蓋のようなもの」と和尚に報告します。和尚が医者に「転失気は茶碗の蓋のようなものですな」と得意げに言ったところを、珍念にすべてばらされてしまい赤恥をかく、という展開です。
この噺は、知らないことを素直に認めず体裁を取り繕おうとする人間の性(さが)をユーモラスに描いており、子どもでも楽しめる入門的な演目としても知られています。
使い方・例文
「転失気という言葉の意味を知っているか」と問われたとき、知らないのに知ったふりをする場面の比喩として使われることもあります。落語の演目名として寄席の番組表などに登場します。
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